数か月前のことですが。
作家の川上弘美さんが、日経新聞のコラムにこんなことを書いておられました。
「変化」を知るには、本を読むことがいちばん簡単なのではないかと思っている。同じ本を数年おきに読む、という方法である。そのような本のことを、わたしは「定点観測本」と呼んでいる。自分が好きで、何回も読み返す本。(中略)数年おいただけで、がらっと自分の視点が変わることに、いつもびっくりする。
(日本経済新聞「あすへの話題」2020.9.2)
そうそう。わたしも数年おきに何度も読み返す本は沢山あります。
『ホビットの冒険』 『コロボックル物語』 『とぶ船』『ナルニア国』シリーズ
『守り人』シリーズ 等々…(読書傾向がバレバレですね)。
ただわたしの場合、「変化」を知るというよりは、
「本の中の変わらない世界」に戻りたい、落ち込んだときに元気をもらいたい、
というような現実逃避的な部分があるかもしれません。
(「変化」がわからない=精神的な成長がない、ということかも)。
そんな中で、これぞ「定点観測本」!
何度も何度も読んでいるけれど、読むたびに自分の視点が変わる!!
という本があります。
それは…『赤毛のアン』です。
どこがどう変わったのか、語りだすと長くなってしまいそうなのでまた日を改めて。
他の定点観測本についても、いずれ書いていきたいと思います。