本棚に本があふれてる

読書の記録と本にまつわるあれこれ

雨の日に読む本~『バムとケロのにちようび』

今週のお題「雨の日の過ごし方」といえば、ありがちですが読書や映画鑑賞。

たまってしまったドラマの録画を一気に見たり、

家事は最低限にして、映画(アニメ)を観ながらその原作本を読む、

なんてオタクな行動に耽るのも、時間がたっぷりある雨の日の楽しみです。

 

でも、子どもが小さかったころは、雨の日はいつもより一層忙しく大変でした。

外で遊べない子どもは退屈だとまとわりついてくるし、走り回るし、喧嘩はするし、

部屋は散らかすし、洗濯物が乾かないのに汚れ物は増えるばかり…。

 

 そんなころに子どもと読んだこの絵本。

雨の日のバタバタをユーモラスに描いています。

 

 

バムとケロのにちようび

バムとケロのにちようび

  • 作者:島田 ゆか
  • 発売日: 1994/09/01
  • メディア: 大型本
 

 

雨降りの日曜日、外で遊べないから家で本を読もうと思ったバムは、

その前に散らかった部屋を片付けようと掃除を始めます(えらい)。

やっと掃除が終わって、さあ次はおやつを作ろう、とはりきるバムの前に現れたのは

どろんこぐちゃぐちゃのケロ!!

バムはいつになったら本が読めるのでしょうか… ?

 

親子のような友達のような不思議な関係のバムとケロのシリーズ第一作です。

まじめなバムと自由人のケロの対比が面白く、ユニークな登場人物や

細部まで描きこまれた絵も可愛くて読むたびに発見があり、

隅々まで見たくなる絵本です。

 

 

この、ケロが現れる場面の破壊力といったら。

ついさっき綺麗に掃除した床や壁に滴る泥のしずく。床の水たまり。

全身泥まみれなのになぜか誇らしげなケロの顔。

夫はこの場面を見て「血みどろ」と言いましたが、その後の修羅場を想像したら確かに

そうかもしれません。

もうね、親ならバムの気持ちがよくわかります。その場に倒れこみたくなる感じ。

でも、子どもに一番ウケるのもこの場面なんですよね…。

 

わたしなら子どもがケロみたいなことをしたら、怒り狂ってしまいそうですが

バムは「せっかく すっかり きれいにしたのに」となげきつつも

ケロをお風呂にいれてやり、汚れた部屋も元通りに掃除して

「こんどこそ おいしい おやつをつくろう」と、台所が汚れるのも構わずに、

ケロと一緒におやつを作ります。それもものすごい量の(ここも子ども大喜び)。

ケロのしたことにも動じず、手間暇惜しまず体を動かし、

二人で楽しく過ごす時間を大切にするバムが素敵です。

 

雨の日が続くと、わたしと子ども、どちらからともなく

「バムケロちゃんの本読もうか!」と本棚から取り出していた日々が懐かしいです。

 

 

 

 

バムとケロのなかまたち(既7巻セット)

バムとケロのなかまたち(既7巻セット)

  • 作者:島田ゆか
  • 発売日: 2011/04/01
  • メディア: 単行本