本棚に本があふれてる

読書の記録と本にまつわるあれこれ

クリスマスの本①『ピヨピヨメリークリスマス』

早いもので12月も残すところあと20日

大掃除とか年賀状書きとかやるべきことは沢山あるのです。

でもその前に楽しいことをしようとクリスマスの飾りつけをしました。

数年前からは大きなツリーは出さないで、玄関の靴箱の上にちょっと飾る程度。

それでもじゅうぶん雰囲気は味わえるし、気分も上がる。

 ついでにクリスマスの本も出してみましょう。そうそう、この絵本。

 

 

5羽のヒヨコたちがお父さんやお母さんと一緒にクリスマスの支度をするお話。

お買い物をして、お部屋を飾り付けて、ご馳走をつくって、

家族そろってメリークリスマス! サンタさんは来るかしら?

翌朝目覚めたベッドの足元には…?

 

綺麗な色で描かれたかわいらしい動物たち。

背景の品々もとても細かく書き込まれていて、見ているだけで楽しくなります。

一時はクリスマス関係なく、毎日のように「読んで」と子どもにねだられていました。

 

子どもがはまった『ピヨピヨ』シリーズですが、実はわたしもはまっていました。

なぜかというと、絵柄からただよう「昭和感」がとても懐かしいのです。

作者の工藤ノリコさんも1970年生まれだそうなので、

きっとご自分のすごしたクリスマスを描かれているのだと思われます。

 

お部屋の飾り付けは折り紙で作った輪っか。

クリスマスツリーに下がっている、天使にろうそく、ステッキにブーツ、

ギザギザしたプラスチックの電飾ライト、どれもこれも見覚えがあります。

極めつけは太いモールで出来ているサンタと脱脂綿(たぶん)の雪!

そうそう、うちのクリスマスツリーもこんなだった!!と昭和世代なら思うはず。

お料理はフライドチキンではなくビーフシチュー。

そもそもヒヨコちゃんたちがチキンを食べていたら大問題ですが、

クリスマスにフライドチキンを食べるようになったのは比較的最近の事で、

昭和時代のごちそうは、

「ローストチキン(モモ肉の骨にひらひらした紙の飾りがついたあれ)」

または「ビーフシチュー」だったと思うのです。

飲み物はクリームソーダ。デパートのレストランでよく頼んだものでした。

アイスの茶色い入れ物も見たことありますね、当時のちょっと高級なアイス。

そしてそしてケーキの上には最近とんと見かけなくなった「アンゼリカ」。

もう昭和感マックスです。

最後にヒヨコたちの靴下にはいっているお菓子。パイン飴にフィンガーチョコレートに

とどめはウイスキーボンボンでしょうか。

昭和のクリスマス、満喫しました。

 

『ピヨピヨ』シリーズは他にも何冊か出ていますが、

どれもほのぼのとした親子のだんらんや日常の一コマを丁寧に描いていて

幸せってこういうことだよね、と心が温かくなります。