本棚に本があふれてる

読書の記録と本にまつわるあれこれ

2021-01-01から1年間の記事一覧

『クリスマス人形のねがい』

クリスマス人形のねがい (大型絵本) 作者:ルーマー ゴッデン 岩波書店 Amazon きれいに飾られたおもちゃ屋さんのショーウインドウをのぞき込む少女。 クリスマスプレゼントを選んでいるのでしょうか? 『人形の家』の作者ルーマー・ゴッデンの作品だけあって…

本の中のクリスマス~『ムーミン谷の仲間たち』

新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫) 講談社 Amazon フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが生み出した「ムーミントロール」のお話。 テーマパークやカフェもできて大人気ですね。 『ムーミン谷の仲間たち』は、ムーミン谷の四季を通じて、ムーミン一家…

『そして、バトンは渡された』

そして、バトンは渡された (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 2019年に本屋大賞を受賞した本作品。まだ読んでいなかったのですが、映画が公開され たこともあり遅ればせながら読みました(映画は未見です)。 主人公の優子には父親が3人、母親は…

『児童文学の中の家』

子どものころ、外国の物語に出てくる家が憧れでした。100も部屋のある大きなお屋敷 ってどんなだろう、塔のあるお城って?屋根裏部屋って?そして天蓋付きのベッドや煙 突のついた暖炉、ランプに揺り椅子。挿絵を見ながらあれこれ想像したものです。なの で…

好きな長編ファンタジー10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 物語の世界にたっぷり浸れる長編ファンタジーを10個選んでみました。 (どの順番で紹介しようか悩んだあげく、自分が読んだ順で落ち着きました。) 映像化されているものも多いので、そちらの感想も一言書きまし…

『てのひら島はどこにある』~佐藤さとるの「原点」

佐藤さとる展のHPで「佐藤さとるの原点」と紹介されていました。 てのひら島はどこにある 作者:佐藤 さとる 理論社 Amazon 初版は1965年。初版の絵による新装復刊とのことです。 実はこの本も読んだことがなかったのです。 言い訳めきますが、『コロボックル…

『コロボックルの世界へ』

佐藤さとるの生み出した愛すべきキャラクター「コロボックル」。 身長わずか3センチ、可愛らしい見た目ながら動きは敏捷、靴の船を巧みに操り、カエ ルに変装し、好奇心が旺盛で勇敢で、器用で賢くて仲間思い。 こんなコロボックルの住む世界を今まで知らな…

佐藤さとるの世界

神奈川近代文学館で9月26日まで開催されていた 「佐藤さとる展ー『コロボックル物語』とともにー」。 行ってきました! ・・・と言えればどんなに良かったか。 物凄く行きたかったのですが、色々ありまして残念ながら行けませんでした(涙)。 未練がましく…

『妖精図鑑』~86パーセントの「見えない」存在

金木犀の香りがあちこちから漂ってくるようになりました。 朝晩も過ごしやすくなってきたし、もう秋ですね。 8月は暑さにやられ、他にもいろいろありましてちょっと疲れてしまって、 「充電期間」と称して読書三昧、Amazonプライム三昧の日々。 (「いつも充…

一年たちました

ブログを始めて一年たちました(開設したのはもう少し前なのですが、 初記事を書いたのが昨年の9月でした)ので、振り返りと反省をしたいと思います。 そもそもブログを始めようと思ったのは、 家に本が増えすぎてスペースを圧迫しているので、 感想を記録し…

『タイムライン』

先日の記事に関連して、 zoee.hatenablog.com ちょっと思い出して観返し(読み返し)た映画と本について。 これもタイムトラベル物です。どんだけ好きなんだかという感じですが。 タイムライン (字幕版) 発売日: 2013/05/15 メディア: Prime Video こちらは…

おもしろうてやがて悲しき~『夏目友人帳』

今週のお題、「一気読みした漫画」といえばこれ。 夏目友人帳 26 (花とゆめコミックス) 作者:緑川ゆき 白泉社 Amazon 存在を知ったのは数年前にアニメの再放送を見てからです。 まず子供が夢中になり「これお母さん絶対好きなやつだから!はまるから!」と …

あかるい未来はきっとある~『夏への扉』

先日テレビをみていたら、 6月25日公開の『夏への扉ーキミのいる未来へー』の予告編が流れてきました。 原作はSF界の巨匠、ロバート・A・ハインラインの名作『夏への扉』。 SFにはまっていた中学時代に何度も読んだ、大好きな本です。 映画は舞台を日本に移…

大人になって忘れるもの、忘れないもの~『とぶ船』

わたしの大好きなタイムファンタジーをもう一つ。 『とぶ船』 ヒルダ・ルイス作 石井桃子訳 岩波書店 とぶ船〈上〉 (岩波少年文庫) 作者:ヒルダ・ルイス 発売日: 2006/01/17 メディア: 単行本 とぶ船〈下〉 (岩波少年文庫) 作者:ヒルダ・ルイス 発売日: 2006…

音の森を歩く~『羊と鋼の森』

2016年に本屋大賞を受賞、2018年に映画化もされた『羊と鋼の森』。 羊と鋼の森 (文春文庫) 作者:宮下 奈都 文藝春秋 Amazon わたしは単行本で読みましたが、 すでに文庫版が出てました。 本はだいぶ前に読んだのですが、映画の方も先日Amazonプライム…

雨の日に読む本~『バムとケロのにちようび』

今週のお題「雨の日の過ごし方」といえば、ありがちですが読書や映画鑑賞。 たまってしまったドラマの録画を一気に見たり、 家事は最低限にして、映画(アニメ)を観ながらその原作本を読む、 なんてオタクな行動に耽るのも、時間がたっぷりある雨の日の楽し…

時空を超えて惹かれ合う魂~『トムは真夜中の庭で』

外に出るのが気持ちのよい季節になりましたが、 圧倒的に家にいる時間が長い今日この頃です。 わたしは基本的にインドア派なのであまり苦になりませんが、 子ども達はやっぱり外に出て、思いっきり友達と遊びたいだろうと思います。 ということで今回の本は…

腹黒じゃなくていい子だったよ~       『そらまめくんのベッド』

スーパーに買い物に行ったら、そら豆が売られていました。 グリーンピースにそら豆、枝豆、豆が出回るこの季節になるといつも思い出す本です。 そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集) 作者:なかや みわ 発売日: 1999/09/30 メディア: 単行本 そらまめく…

ねずみ年は終わったけれどねずみのお話① 『冒険者たち』

本当は干支つながりで去年のうちに書きかけていました。 もう4月にもなってなんだか間が抜けてしまいましたが、 【今週のお題】 「下書き放出!」に便乗しまして。 ねずみが主人公の話って沢山あります。 すぐに思い付くだけでも、 『いなかのねずみと町のね…

土から離れては生きられないのよ~『英国貴族、領地を野生に戻す』

英国貴族、領地を野生に戻す―野生動物の復活と自然の大遷移 作者:イザベラ・トゥリー 発売日: 2019/12/26 メディア: 単行本 『英国貴族』というタイトルに惹かれて軽い気持ちで手に取ったのですが とても読みごたえがありました。 地球規模での環境破壊が問…

『だれもが知ってる小さな国』

『だれも知らない小さな国』の作者佐藤さとるさんが2017年に亡くなられたとき、 とても悲しくて。 ああ、もうコロボックルのお話は終わってしまったんだ、 後は自分の心の中で大事に温めていくだけだ、と思っていました。 ところがうれしい驚きで、有川浩さ…

安野光雅さんの本

画家・絵本作家の安野光雅さんが2020年12月24日、94歳でお亡くなりになりました。 初めて出会った安野さんの本は『ふしぎなえ』 ふしぎなえ (日本傑作絵本シリーズ) [ 安野光雅 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 小人が階段の上を歩いているのをたどっていく…

思い切って踏み出す一歩 ~『あるきだした小さな木』

(この記事は2020年9月に書いたものを書き直しました。) 何か新しいことをやるとき、 すぐに始められる人もいれば、なかなか行動に移せない人もいますよね。 わたしはどちらかというと後者のタイプで ブログを始めようと思ってから開設するまでに、まる一年…

丑年なのでうしの本

2021年もすでに2週間たってしまいました。 新年の抱負として、今年はもう少しまめに更新しようと思います。 さて今年は丑年。 牛の出てくる本、で思い出したのは 『はなのすきなうし』 はなのすきなうし (岩波の子どもの本) [ マンロー・リーフ ]価格: 880…